いじめ
これはもはや、人間関係の永遠の課題と言えるでしょう。
今この記事をご覧のあなたは、過去にひどいイジメに遭い、それがトラウマになって苦しめられているのかも知れません。
- 若者が騒いでいるのを聞いただけで鼓動が早くなったり…
- 加害者の顔をパッと見ただけで、その日の夜うなされたり…
そこで今回はイジメのトラウマについてとりあげ、わたくし杉間馬男だけでなく知り合いやネットの声などの経験から実際に効果のあったいじめトラウマ克服法についてお伝えしていきます。
一朝一夕にできてしまうほど単純なものではありませんが、この記事を読んで克服へ向けて着実に前進していきましょう。
【実話ベース】いじめのトラウマからの克服!具体的方法4選
自身の体験、他の人の体験などたくさん見てきましたが、その中での結論のひとつとして、そのトラウマとうまく付き合うことこそが克服のための最善かつ究極の方法と言えます。
なぜなら、そういうショッキングな体験は忘れることが難しいから。
忘れられないのなら、いっそのことトラウマさえも味方にしてしまえばいいわけです。
それを踏まえて、具体的な方法を見ていきましょう。
カウンセラーに相談
ひとつは、カウンセラーに相談するということで、悩んでいる人の一般的な行動ですね。
やはりカウンセラーはプロですから、『相談したらラクになった!』という声をよく聞きます。
ふと思えば何でその当時に気づかなかったんだろう?って思う。そのときに病気で苦しんでたことに気づいてたら学校とかでいじめとか酷い目に合わなかったと思う。でもカウンセリングに行ってよかった。そのおかげで自分に自信がついてきた。
— miho (@nk54621) February 24, 2018
10代からいじめをきっかけにうつ状態。自殺希死念慮といじめっ子に対して殺意があった。中3で自傷を始める。高3で自殺未遂する。自傷は止んだり再発したりを繰り返した。24歳のときにカウンセリングを受け、2年程で精神状態が良くなった。
— 未来 (@mi08ra09i) July 22, 2019
人間って、自分のモヤモヤとかを吐き出し、それを否定せずに受け止めてもらえるだけでもかなり心が軽くなります。
ガスがどんどん溜まっていって、あるところでちょっとしたことで火がついて爆発する…みたいな。
そこで、うまくガスを抜いてやれば爆発の危険も少なくなるわけですよね。
自傷行為 ⇒ 自殺未遂まで追い込まれてしまった人でも、根気よく通い続けたことで精神状態が良くなったそうなので、良い先生に巡り合えればズタズタになった気持ちも元気に回復できる見込みはありそうですね。
ただ、カウンセリングには注意点があり、
- カウンセリングのメインは、”話を聞くこと”。
- カウンセリングは1時間5,000円程度が相場。
ということです。
つまりは、話を聞いて受け止めることが中心なので、いじめのトラウマと付き合うための具体的な解決策を提示するわけではありません。
余談ですが、自分の悩みについて、
- 女性は自分の話を聞いてもらえるだけで満足する
- 男性は具体的な解決策・手法を求める
という傾向があります。
また、カウンセリングは1時間5,000円程度が相場で少々金額が張りますから、利用の際は何を求めているのか?話を聞いてもらうだけで満足できるのか?を考えたうえで利用するべきだと思います。
自分にとって信頼できる味方を増やす
わたくしが恋活目的で通っていた社会人サークルにいた1人の女性(リエ・仮名)の話です。
そのサークルでは男女、年代、未既婚関係なく和気あいあいとしていたサークルなので、恋活目的という下心があったわたくしでも、『普通にいい雰囲気じゃん!』と感じていました。
そして、リエはサークルの主催者ではありませんでしたが、いちばんのムードメーカー。
新しい人や輪の中に入れないメンバーに声をかけて促したり、毎回のサークル活動が終わったあとにはメッセージを入れてくれたりなど、サークルの潤滑油的な存在だったので、ぶっちゃけ、私はリエのことを少しいいなと思ってました…。
リエもオープンな性格なので、わたくしも仲良くなるにつれて彼女の身の上話とかも聞けたりし、実は、小学校高学年の頃にイジメに遭っていたと言っていました。
- 自転車を隠されたり
- 罵声を浴びせられたり
- 持ち物を壊されたり
自分の昔とよく似ていました。
そういう出来事があったので、リエには周りの人が信じられなくなった時期があったと言ってました。
だけど、サークルで初めて見かけたときからリエは明るく、皆から頼りにされている様子だったので、とてもイジメられていたとは思えませんでした。
ある日、リエが結婚することになり、リエの昔からの友達も数人呼ばれていました。
そのうちの1人がリエに手紙を読んだのですが、その内容が、
でした。
気になったので後になってリエに聞いてみると、イジメに遭っていたときにその友達が支えてくれたそうで、リエは『彼女がいたからこそ…』と言っていました。
イジメられていた当時もそうですが、その消えない過去をその後も友達と共有できていることが、トラウマとうまく付き合うやり方といえます。
成功体験の積み重ね
成功体験とは、難しい資格試験に合格したとか、彼女ができたなどが思い浮かびますが、さらに広げて、
- 初めて自分から挨拶できた
- ニガテだと思っていた人と話ができた
- ○年間掃除をしていなかった部屋をキレイにできた
など、必ずしも誰もが分かりやすいものばかりではなく、自分にとって今までできていなかったことができたということも立派な成功体験です。
いじめなどのトラウマは自分にとって苦い体験なわけですが、それを成功体験で上塗りしてしまうんです。
わたくしの場合、新入社員の頃あまりに飲み会が多すぎて嫌気がさし、軽く先輩に盾突いたことがありました。
それ以降、その先輩のわたくしに対する風当たりがキツくなり、それが態度や口調で現れていました。
そういう状況が続いたため、その先輩と一緒に仕事をする日の前日は、『明日、どうなるだろう…』とイヤな胸騒ぎがするようになってしまったんです。
自業自得ですが・・・
当時新入社員という立場もあって『ちょっと言い過ぎたかな』と反省し、それからはできる限りその先輩を見たら自分からあいさつしたり、困っている時に力になったりを続けてきました。
そうすると、先輩にもその心意気が通じたのか、向こうから声をかけてくれるようにもなりました。
こういった、悪くなった人間関係を修復させるということは人間関係の成功体験となるため、いじめトラウマを乗り越えるに向けた大きなターニングポイントになるのではないかと思います。
環境を変える
これはもう、最終手段ともいえるでしょう。
要するに、『逃げるが勝ち!』ということです。
特にいま30代以上の人は、逃げることは恥ずかしいことという図式が頭にある人が多いかも知れません。
わたくしも、そこはやっぱり男としてはどうなんだ?という気持ちがあります。
しかし、平成に入ったあたりから『いじめを苦に自殺…』という類のニュースがジワジワ増え始め、つい先日も女子プロレスラーがSNSでの誹謗中傷を苦に自殺した事件がありました。
おそらく彼女はアスリートだったので、『逃げてはいけない』という気持ちがあったのかも知れません。
時代は変わってきていて、そこまで苦しめられてしまったのなら、逃げてもいい・逃げるべきだという教えに変わりつつあります。
また、こんな本までも出版されています。
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逃げることは恥ずかしいことではなく”最高の戦略”とまで言っています。
夏になったらエアコン入れますよね。
あれを『暑さから逃げた!』と言いますか?
暑さから逃げなかったら熱中症で命を落とすかも知れないですよね。
それと同じく、今の環境を変えればあなたの味方が大勢いるかもしれません。
そうしたら、あなたの味方になってくれた人とトラウマを共有すればいいんです。
まとめ
以上、いじめがトラウマで克服したいという人へ向け、トラウマと上手く付き合いながら克服する方法をお伝えしてきました。
- カウンセラーに相談
- 信頼できる味方をつくる
- 成功体験の積み重ね
- 環境を変える
この辺りが具体的な行動になってきますが、あなたにあった方法を探してみてください。
そして、冒頭にも書きましたが、こういうことは一朝一夕で変わった実感が湧くものではないので、根気よく続けていきましょう。