周りには、一見イヤなヤツに見えてなぜか憎めない人っているよね。
自分もそういう人をつい愛してしまうんだけど、なんでだろう??
失礼なヤツ、ムッとさせてくるヤツ、コイツはちょっと…って思うヤツでも、人によっては『まっ、いいか!』と目をつむれることがあるよね。
そういう人たちって、知ってか知らずか相手に何かしてるから愛されるんだよ。
それで、その”何か”ってどんなのがあるの?
そういう人たちって女性からもモテそうだし、そういう存在になりたいなって思うから、ぜひ知りたい!
思ったことをすぐ口にしがちな3年後輩の同僚
今回この記事で登場する3年後輩の男・タダヨシ(仮名)は、私が4年目の頃に新卒で入ってきました。
その彼は、他とは違う新入社員らしからぬ面を持っていて、当初私にはそれが少し気に食わなかったのでした。
(今の説明で)分かりません!
新卒で会社に入ると、配属先の先輩から仕事を教わります。
その時、どうしても理解できない部分が出てくることもありますが、そんな時にあなたなら、それをどう訴えるでしょうか??
私の場合、『それは○○ということでしょうか?』と、自分が理解した内容を伝えてそれが間違っていないか確認する姿勢でお伺い立てをし、決して相手の説明が分かりにくかった体にはしません。
しかし、タダヨシの場合は私や他の先輩の説明が分かりにくかったらハッキリと、
とバッサリ。
当初は彼のそういう態度に少し驚かされたものでした。
酒・飲み会嫌いな私にグサリ!
身内以外の人と和気あいあいとすることが苦手な私にとって、会社の飲み会は鬼門そのもの。。
それは周りの多くの人も知っていることで、ほとんどの人は私をあえてそういうイベントに呼ばなかったり、酒や飲み会の話をしないなど配慮してくれていて、まして自分より後輩の社員たちはまるで腫れ物に触るかのような気遣いをしてくれているぐらいです。
しかし、タダヨシの場合は違いました。
ある日、海外へ短期間出張になる話が出たとき、当初は一人でって話だったのが途中から2人合流することになり、その2人ってのがいわゆる”ガチ勢”の飲み会好きで周りにも飲酒を強要してくる人物だったのです。
言わずもがな私のテンションは急降下したワケですが、そこにさらにトドメを刺すかのようにタダヨシが、
と、私の目の前で第三者と話し出したのでした。
あまりにストレートだったから私は苦笑いするしかなく、
と、私の中にドロドロしたものが漂っていました。
”ちっちゃいおっちゃん”呼ばわり
そんなタダヨシはよく言えば正直、悪く言えばデリカシーがない男。
それがタダヨシカラーなわけですが、少し慣れてきた頃合いには私のことを『ちっちゃいおっちゃん』と呼ぶようになっていました。
私のプロフィールを見ていただくと分かるように、体格的には成人女性にすら及ばないほどの小ささ。
私にはむしろそれがチャームポイントと化していたんですが、同期や先輩から言われるならまだしも、後輩から言われたのには抵抗がありました。
すぐにムカッ!としがちな私でも彼だけは受け入れられた理由
そんなこんなで、タダヨシに対しては『何だコイツ!』と思う部分が少なくなかったんですが、知らず知らず私は彼を受け入れていました。
なんでそうなったのか、私なりに考えたところを話していきましょう。
普段からよく気付く
これが私が最初に感じたタダヨシの良さだったのですが、ある日の会議で、私が人数分の資料をコピーしてくるのを忘れていて『急いでコピーしてきます!』といって席を外そうとしたら、
と、サッと声をかけてくれたんです。
どちらかと言えばその当時までマイナス寄りのイメージだっただけに、タダヨシの株が急に上がった瞬間でした。
そして、彼のそういう気遣いは単発では終わらず、普段からそういう姿勢だったことも後から知り、何だか自分が負けている気すら感じさせられたのです。
真面目な時はすごく熱心で困ったら自分のところへ来てくれる可愛さ
タダヨシの第一印象は”おちゃらけキャラ”。
根が生真面目な私にとっては相性が良くないと思い込んでいました。
しかし、仕事に取り組む姿勢には目を見張るものがあり、少しでも腑に落ちないことがあるとすぐに私の所へ飛んできて教えを乞うてきました。
その姿勢には私も触発されて、先輩として腕を上げないとと思ったと同時に、困ったら頼ってきてくれることにまんざらでもない気持ちでした。
ほとんど陰口しない
タダヨシは思ったことをすぐに口にするモンだから、そこが私には難点に感じていました。
ただ、これは彼のことを受け入れられるようになったから言えることでもあるのですが、よくよく考えてみると、すぐ口にするだけに陰口はごく少ないことに気が付いたのでした。
思ったことがあったらその人に直接言う。
彼のそういう態度は、言い換えれば【誠実】。
もちろん限度はありますが、彼も決して発言に対してノーブレーキじゃないので、そういう節度を守ったところも好感度UPのポイントでした。
馬男のここだけ押さえて!
結局、人間関係はギブアンドテイク。
今回はそこが結論だと言って良いくらいで、眉をひそめる面を持つ代わり、それ以上に人に与える面も併せ持っている。
それが、受け入れられる人の特徴だと分かりました。
私は普段、タダヨシのことを
という目で見ています。
それは彼を見限った意味ではなく、『良い面もあるから大目に見よう』という意味。
もし、受け入れられる理由をタダヨシが持っていなかったら、私は彼と距離を置いてとっとと塩を撒いていたでしょう(笑)
世の”愛されキャラ”と呼ばれる人たちはそんな感じで、紹介したタダヨシみたいに発言が失礼なこと以外にも
- 何をやってもダメ
- 頼りない
- トラブルメーカー
などの欠点を持っていたとしても、それを上回るモノを持っていて、『△△だけど○○だから』と思われて受け入れられているのです。
そういうパターンが大半でしょう。
そしてそれは対女性でも言えることで、愛されキャラは男女問わず受け入れられますし、異性相手だとモテにつながることもあり得ます。
そんなキャラを目指してみたいと思う人は、あなたが何において周囲にプラスを与えられるか、考えてみると良いでしょう。