こんにちは!杉間馬男です。
今回は、ちょっとした工夫で相手に好印象を持ってもらえる、そんな会話テクニックをご紹介します。
特別なスキルや話題を用意しなくても、日常の会話の中で簡単に取り入れられる方法で、会話に苦手意識があっても大丈夫です!
上手く使いこなせれば心理的距離をぐっと縮め、自然な信頼関係へとつなげていく起爆剤にもなり得るので、記事を読んだ後にぜひ試してみてください!
【超簡単!】相手に好感を持たれやすい小技とは?
オウム返しでもなく共感でもない、会話で好印象を持たれやすいノウハウの1つとは、
ズバリ!
相手が言った言葉を自分のセリフで使う
です。
たったそれだけなので、むしろオウム返しや共感よりもさらに簡単にできます。
相手が言った言葉をそのまま使って会話する。つまり、極力自分の言葉に言い換えないということですが、オウム返しとは全然違うテクニックなので、全部をマネるのではなく相手の口癖とかオリジナリティを感じる部分をあなたのセリフへ引用するのです。
ここで、良い例と悪い例を挙げてみましょう。


相手は何も考えないことを”脳死状態”と表現していて、ソコがわりと相手のオリジナリティが出ている部分ですから、そこを拾い上げて自分のセリフに盛り込んでいます。
真面目に模倣されると嬉しくなる
会話で使った単語だけじゃなく、自分の考え方ややり方などをなぞって取り入れてくれたら何だか嬉しい気持ちになりませんか?
私は物心ついた時から工作が好きで、得意分野のひとつになっていました。
小学生だったある時、理科の授業でモーターを自作する実験をしたことがありました。
あれは”エナメル線”っていう電気を流す材料があって、端っこの部分を磨いて外側の膜をはがしてやらないとうまく電気を通せなくて、それを紙やすりで磨くところは自分たちの作業でした。
細くて切り口が丸いエナメル線を端から1センチ程度、側面を全部キレイにはがす作業で、周りの同級生たちはみな紙やすりを広げたまま片側から四苦八苦しながら作業していました。
私はそれをよそに、紙やすりを二つ折りにしてエナメル線を挟み込み、人差し指と親指の挟む力で磨いていました。こうすると、2本の指で互いに支え合うのでエナメル線が曲がって力が逃げず素早く磨き上げることができ、作業がはかどったのです。
それを見ていた同級生の1人は良い方法だと思ったようで、私がやってるのと同じようにやり始めたのでした。
その時、なんだか自分が先生になったみたいな気になって、ちょっとした優越感がありました。
それと同じ具合に、会話で使う単語も同じ言葉を使ってくれると自分のことを認めてくれた感覚になれるのです。
それはさらに、独特の単語であるほど好意度は高くなります。
守ってほしい注意点
何もかもマネるのはNG!
相手の言葉をマネればいい!
先ほどの”脳死状態”じゃないですが、何も考えずにやたら相手の言葉をマネすれば良いか?というと、それはむしろ逆効果になります。
相手のセリフを自分の言葉へ多用することばかりしていると、しだいに耳につくようになって、
と、怒らせてしまうことにもなりかねません。
ただ、こういった小技を多用してしまうのは、多くの場合『このテクニック、本当に効いてるのか??』と疑わしくなる時で、相手の言葉を使うことに限ってはなおさら会話の中でスルーされているように感じやすいテクニックなのです。
でも、一度でも逆の立場になったことがあれば分かると思いますが、たとえ一度でも自分が発した言葉が相手のセリフの中に入っていたら『おっ!』と思いませんでしたか?
それと同じように、相手には少なからず響いていますので、多用しなくても大丈夫です。
言い間違いは放置せよ!
相手と喋っていて、相手の言葉が微妙に間違っていると感じる時もありますよね。
例えば・・・
この人は、スピーチをお願いされた人がチョット頼りなくて心配であることを言いたかったのですが、『役不足』って言っちゃうと逆に相手を褒めていることになるので、正しくは『力不足』です。
それをあなたが知っていて、相手の言ったことが引っ掛かったとしても、ソコはあえてグッと飲み込んで言い換えないほうがいい。

相手を教育するわけじゃないから、こんなふうに同じ単語で乗っかっておくのです。
ここで言い換えてしまうと、
『自分が言ったことって間違ってたのかな?』
と思わせることになり、最悪の場合、
と悪意がられることもあります。
たとえあなたに悪意がなかったとしても・・・
だから、たとえ相手が言ったことに対して疑問を持ったとしても、お互いの信頼関係が浅いうちは正すことはやめたほうが良いです。
馬男のここだけ押さえて!
今回は、相手の言葉を自分のセリフの中で使うことで心理的距離を縮める小技を紹介してきました。
相手の言葉を自分のセリフに自然に取り入れることで、好印象を与え、心理的距離を縮めることができるという内容でした。
共感やオウム返しとは違い、相手の独自の表現をそのまま使うことで、相手に「自分を認めてくれている」と感じてもらいやすくなります。
ただし、多用しすぎたり、言い間違いを正したりすると逆効果になるため、タイミングと距離感が重要です。
あくまでスパイスとして会話に挟んでいく。
それを続けていけば、ジャブのように相手に少しづつ効いてくるでしょう。