ASDでも他者視点に立った気配りができる簡単マニュアル！

【超基本】マニュアルは自分で作るもの！

 

さて、いきなり突き放すようですが大前提の話をしますと、ご自身の行動指針をまとめたマニュアルはご自身で作るのが大原則です。

なぜなら、行動のクセや得手不得手・モチベーションの感じ方など細かいところまではご自身にしか分からず、同じマニュアルを見ても捉え方の差が出てきて成果に大きな影響を及ぼしかねないからです。

 

例えば、特に高校・大学なんかでは同じ授業を聞いていても学生ごとにノートのまとめ方が全然違いますが、言わずもがな各個人によって理解しやすいまとめ方が違うからなんです。

そんな風に、各個人にとってベストなマニュアルも違ってくる。

 

じゃあ、あなただけの気配りマニュアルをどうやって作り上げていくのか？ですが、まず気配りとは、あなた自身が実際にされて助かったこと・嬉しかったことを相手に施すことが基本です。
あなた自身も必ずどこかで誰かから気配りを受けていると思うので、周囲の人の行動にアンテナを立てて気配り的な行動を見とり稽古しながら取り入れていきます。

また、自分が相手に対して気付けなかったこと、それを後から思い出せれば忘れずメモして次回からの学習材料にするのも有効です。

 

ここまで話したことを実践していけば、自ずとマニュアル化ができます。

とはいえ、そのためには経験すわなち時間が必要なので、デート中の気配りには具体的に何があるのか、一例ぐらいは紹介しておこうと思います。

これから話すことを基本としながら経験を積んでいく中で修正を加えていけば、あなただけの極上マニュアルに仕上がります。

 

どんなテーマのデートでも共通して使える気配り

 

待ち合わせたら相手の履き物をチェック

特に相手との初デートで気を付けたいことですが、相手がどんな履き物で来てるのか、チラッと足元をチェックします。

 

 

靴の種類とかブランドとかは分からなくても、歩きやすいかどうかはパッと見て分かると思います。
が、それをチェックしてどうするのか？？

ズバリ！
歩く速度に気を付けてあげるのです。

男性でも下駄だったらかなり歩きにくくて、スニーカーよりも速度がかなり遅くなるはず。
だから、歩きにくそうな履き物なら、ペースを合わせてゆっくり目に歩いてあげると良いでしょう。

 

暑いときや日差しが強いときは多少遠回りでも日陰の道を選ぶ

今度は外を歩くときの気配り。

女性は自分の見た目にかなり気を使います。我々男性が想像している以上に。
デート前の準備はもちろんのこと、デート中も終始自分がどう見られているかが気になるんです。

そんな女性たちは、カンカン照りの外を歩くとき、

• 汗をかきたくない
• 日焼けしたくない

が常に気にかかっていますから、私たちがそこに気付いてあげて、外を歩くときはなるべく日陰の多いところを選ぶようにしてあげると、あなたの株は上がります。

 

食事デートでの気配り

 

デートコースの多くは食事。
相手との親睦を深めるためにとりあえず美味しいものでも！というコースが定番ですが、そこで気の利いた気配りができるかどうかでデートの成否に大きく影響することもあります。

 

基本的に予約等は男性がすると思っておくのが無難

食事デートが決まったら、デート当日はいかにスムーズに事を進めるか、事前から動いておくことが重要です。

それで、多くの男性は事前に店を予約しますね。

中には予約なしで挑むツワモノもいますが、それができるのはかなり慣れてからのほうが良く、基本的には事前に席を押さえておいて当日にあたふたしないようにすることが正攻法です。

そして、予約のためには店のチョイスやお互いの好み、都合などを考えなきゃいけないから、正直面倒…

だからこそそれをすすんで引き受けてあげることで、相手の負担減につながるのです。

 

格式の高い店に行く場合は予め伝えてあげる

これは、私がかつて妻と記念日デートした時の失敗事例でもあるんですが、妻の誕生日に少し高めの店でもてなしたことがあって、その時サプライズだったので詳しいことは伝えませんでした。

そしたら妻はデート当日にTHE・普段着というような格好で行き、『ちょっと浮いた感じだった…』と軽く愚痴っていました。。

 

妻はロマンチストなのでサプライズで高めの店へ連れていけば喜ぶはずなのですが、あまりに情報を隠しすぎた結果、服装で恥をかかせてしまったのです。

その店はドレスコード指定はなく自由だったんですが、THE・普段着で来ていた客は妻一人だったもんだから彼女にしてみりゃ疎外感があったのでしょう。

意外な（？）盲点でした。

オシャレな店も無条件で良いわけではなく、そこで相手に恥をかかせない配慮も欠いていけないことを学んだ出来事でした。

 

ファミレス等セミセルフの店なら予め水や食器を取ってあげる

格式の高い店での食事はなかなかできることではなく、普段は敷居の低いファミレス等でデートすることが多いでしょう。

その時、大多数の場合は席へ案内された後、人数分の水と食器を取ってきてあげていますが、恥ずかしながら私は最近そのことに気が付きました(笑)

しかし、これはもはや気配りに分類されないほど当たり前な行動。
出来てなければマイナスを喰らうと考えたほうが良いでしょう。

 

終わりかけでトイレを聞いてあげる

女性にとって、『トイレ行きたい！』はなかなか言い出しづらいもの。
人間である以上生理現象なんだから恥ずかしがることなんて…と、男性だったらそう思えるのですが、やはりキレイな行為じゃないゆえに言い出しにくいモンだと思うんですね。

なので、そこを男性が「行かせる」体で声をかけてあげると、女性の心理的負担が軽くなります。

その時、聞き方にも注意が必要です。

ストレートに『トイレ行ってきたら』でも間違いではないんですが、【トイレ】って言葉がド直球に使われているから、言われた側としては『うっ…』となりやすいんです。

だからそこは遠回しに、

 

 

と声かけしてあげれば、大半の女性は感付いてくれます。

そして、女性が席を離れている間に支払いを済ませれば、さらに女性の心理的負担を減らすことができるので、あなたの株が上がることは間違いありません。

 

終わりかけのときに水を取ってきてあげる

食事が終わった時、トイレを気遣う以外に水を持ってきてあげることもプラスポイントにつながる気配りです。

食事で疲れた胃腸を休めることのほか、もしかしたら彼女が食後に服薬することもあるので、そんな場合は大助かりです。

さらに、それを『相手のために』ではなくあくまで自分が欲しい体でついでに取ってきてあげれば、相手に余計な気を遣わせることもなくなります。

 

ドライブデートでの気配り

 

デートでドライブに出掛けるパターンも多いでしょう。
車内でもオトコの気配りが有効！ましてや、二人だけの個室移動空間ですから、気配りひとつであなたの株価が大きく変動します。

しかも、運転は性格が出るとも言われていますから、悪いクセが出てしまわぬよう今から気を付けておきたいですね。

それでは、運転中にあなたの株を上げやすい気配りを紹介しましょう。

 

彼女が寝たらオーディオ音量下げる

ドライブデート中、彼女が疲れて図らずも寝てしまうこともあるでしょう。

そんなとき、ラジオや音楽がかかっていたらその音量を下げてあげます。
さらに、エアコンを調整したりブランケットをかけてあげたりすれば、ポイントはかなり上がるでしょう。

同乗者が横でスースー寝ていたら運転している身としては腹が立つという人も多いでしょうが、そもそも車の中で寝る、寝ることができるのはあなたの運転に安心しているからなんです。

安心の上にこういった気遣いができると、もしかすると彼女にとって特別な存在になれるかも知れませんよ。

 

アクセルやブレーキは超がつくほど丁寧に

女性がドライブデートで求めるのは、やっぱり運転テク。

↑↑このように聞いて、どんなテクを想像したでしょうか？？

 

おそらく中には、走り屋的なドラテクを想像した人もいるかも知れませんが、それは大きな間違い。

女性が求めるテクとは、いかに自分を安心させてくれるかどうか。

 

だってそうですよね。

クルマに乗るということは、自分の命を預けること。
なのに、曲芸的な運転をされると生きた心地がしません。

なので、できるだけ車体を揺らさないような運転が求められ、その最たるがアクセル・ブレーキ操作なのです。
それらは、前後の揺れを生じさせるもので、同乗者はそれを予知しにくいからです。

左右の揺れはカーブや曲がり角で生じますが、道の形を見ればどっちに揺れるか同乗者にもだいたい分かります。
だけど、前後の揺れ（加減速）は予測がつきませんから、いきなり急な動作をされると驚かされやすいのです。

なので、加減速の操作は超がつくほど丁寧にするのが、同乗者にとってはちょうど良いくらいなのです。

 

ハンドル操作も優しく、横Gがかからないように配慮

カーブや曲がり角は同乗者でも見れば分かりますが、丁寧に運転するに越したことはありません。

前後でも左右でも、乗車中の激しい揺れは車酔いを誘発したり、恐怖心を掻き立てられたりなど、乗り心地に大きく関係します。

なので、

 

• 右左折、曲がり角のときは徐行
• カーブでは手前から徐々にハンドルを切っていき、切る量を少しずつ増やしながらスムーズに曲がる
• 進路変更もジワッと車線を移すような感覚で

 

ということを意識し、極力車体を揺らさないような運転を心がけましょう。

 

会ってない時の気配り

 

 

はい。

というか、男性は女性と会ってない時にある本性が出やすく、それで女性がしんどくなるパターンが少なくないんです。

そのある本性とは・・・

【できる限り相手とつながっておきたい】

願望です。

 

実際会っている時は表情が見えるので、相手にキモがられないかを気にしてセーブしようとしますが、会ってない時は自分だけの世界に入りがちで相手の反応を都合良く上方修正してしまうんですね。。

だから、電話でもLINEでも自分がしたいときにする。
その結果、女性からウザがられるという失敗パターンが少なくないんです。

 

そんな場合、もしあなたが興味のない女性とやり取りしている時のことをイメージしてみると分かると思います。
そんな相手から毎日のようにLINEが入ってきたら、正直面倒ですよね。。

要するに、相手にも同じようなことをしていませんか？
ということです。

特に、会ってるときはあまり話さないのに、そういう間接的な繋がりになった途端積極的になると、余計にイメージが良くありません。

そこを考えてあげることも立派な気配りの一つであり、相手を疲れさせないことに繋がるのです。

かといって、放置のしすぎも良くないので、

連絡は放置しすぎず詰めすぎず

がポイント。

具体的には1～2週間に一度の連絡に留めておき、相手の反応が良くなったら詰めていくのがベストです。

 

馬男のここだけ押さえて！

以上、つらつらと話してきましたが、気配りとは、

【相手に身体的・精神的に負担をかけさせない配慮】

です。

モテている男性の行動をそういう見方で研究してみると、彼らの行動一つひとつが腑に落ちるでしょう。
そして、その考えで普通の人は何をすべきか分かるんですが、我々ASDはそこに気が付きにくい。
何とか頑張って行動しようとしても、独り善がりになりやすい。

それが逆にパーソナリティーにもなり得ますが、それはもう少しレベルの高い話です。

 

じゃあ、いっそのこと有効な気配りをマニュアル化してしまえばあとはなぞるだけだから、我々にでも出来るようになる。
というわけで今回は一例をお伝えしてきましたが、紹介したのはあくまで一例であって女性と関わるシーンでの気配りは無数にあります。

それで、やっぱりこうやって私がいくら説明を重ねても、あなたが身をもって体験したことに勝ることはないので、どんどん失敗と反省を繰り返しながらあなただけのマニュアルを確立していって欲しいと思います。