こんにちは!杉間馬男です。
さて、これをご覧のあなたは、ご自身で会話がニガテなほうだと思われているかも知れませんね。
そして、そのニガテな原因が何となく話題作りにあるんじゃないかと気付いたのでしょう。
確かにそれはその通りかと思います。
話に花が咲くかどうかは、その話題に大きく左右されてしまうので。
そしてそのことに気付いたあなたは、話題作りを磨こうとしてここに来られたんだと思います。
しかし、普段の会話の話題作りはちょっと考え方を変えるだけで簡単にできるのです!
そこで今回は、話題作りがなぜニガテに感じてしまうのか?その理由を知って頂くとともに、話題作りが簡単に感じる”考え方”をお伝えしようと思います!
『興味を惹く話題を見つけなきゃ!』と気張るから話題が見つからない…
話題作りがニガテな理由。
結論から言うと、
【いかに相手の興味を惹く話題を見つけようとしているから】
なんです。
確かに、興味の惹き方が強いほど相手が食いついてくるのは間違いありませんが、周りを見ていて、いつもいつも聞き手が話し手に食い入って聞いているでしょうか?
決してそうではありませんよね。
あなたが聞き手になった時も、いつもいつも相手の話に強く興味を惹かれるなんてことはないと思います。
『人志松本のすべらない話』じゃあるまいし、多くの人は普段の日常会話にそんな高級な話題は求めていません。
それも考え方。
漫才師やラジオDJなんかは会話が職業ですから、聞き手の興味を惹くことが主目的です。
だけど、私たちにはそういう考え方は必要なく、あくまで日常会話をすること。
そして、日常会話の目的は色々ありますが、
- 相手を知ること・自分を知ってもらうこと
- 関係をほぐすこと
- 単なるヒマつぶし
など、興味を惹く以外にも会話の目的はたくさんあります。
だから、【相手の興味を惹くこと】は一旦脇へ置いておくと良いでしょう。
ってビクビクしてるから肩に力が入って話し方もぎこちなくなり、余計に興味を持たれにくくしてしまうんです。
そしてその結果、「自分に話題作りは向いてない…」と思いこんでしまうのです。
逆に、『別に興味持たれなくてもいい』と腹をくくっていれば、話をしてシラけても平然としていられるし、後を引くこともないので苦手意識も生まれにくくなります。
会話上手だと思う人でも内容は他愛のないこと
あなたの周りにも『話し上手だなぁ~』と感心するような人がいると思います。
そういう人が話をしているとき、ただ羨ましく見ているだけでなく、一度聞き耳立ててみてください。
そうすると分かると思いますが、別にスゴく興味深い話をしているわけではありませんよね。
私も一度、ファストフード店で話しているカップルに聞き耳立てたことがありましたが、こんな話だったんです。
あっ!でも、今日電車乗ろうとして改札入ったら、(電車が)行ったすぐ後だったからギリで逃したんだよね~
”彼女がお守りを踏んでしまった”というその日の出来事を話していただけだったんですが、その話題で結構キャッチボールが続いていたんです。
”興味”って聞くと、それこそメチャメチャ面白いことを想像しがちですよね。
だけど、人間が興味を持つことってそういうハイレベルなものばかりじゃなくて、自分にとって身近なことにも興味を持ちやすいんです。
例えば、事件のニュースにしても、遠く離れた地域で起こったことは『ふ~ん、大変だったね』で終わってしまいますが、ごく近所で起きた事件なら規模は小さくても食い入るようにそのニュースを聞きませんか?
それと同じで、私たちにとって身近な出来事なら興味を持たれやすいってことなんです。
そして、日常の出来事って誰にでもあることだから、話題がないなんて殆ど有り得ません。
それをストーリー立てて話すことで面白味が出るのです
しかし、そうは言っても何気ない日常を話題にするのってなかなかニガテな人も多いでしょう(私がそうでしたから…)。
というわけで、次の章では何気ない日常を話題化するトレーニングを紹介したいと思います!
今日あった出来事を言葉にする練習を!
というわけで、そのトレーニングを紹介しましょう。
どれも簡単にできることなので、この記事を読み終えたら早速やってみてください!
その出来事を人に話すとしたら・・・?
これは私に多かったですが、何か話のネタになるような日常があってもそれを上手く言葉に表現できずにモゴったり、しどろもどろになったりしてしまうパターンで、それを改善するためのトレーニングになります。
もちろん、そうなってしまうのにも色々原因があって、
- ただ単に慣れていないだけ
- 「失語症」とかの類で話のイメージは出来ていても言葉が出てこない
- 年齢相応のボキャブラリーがない
などなど考えられます。
いつなんどきも言葉が出ないとかであれば一度専門の機関に相談するのが良いと思いますが、例えば女性相手の時だけなど特定の場面のみだったらトレーニングで何とかできる場合が多いでしょう。
それで前置きが長くなりましたが、話せるネタがあってもそれがなかなか言葉に出来ない場合、月並みですがやはり【慣れ】が一番の解決策です。
例えば、
こういう出来事なら誰しも一度や二度あると思いますが、大概は無意識に『恥ずかしかったなぁ』で終わってしまうと思います。
しかし、そこで一旦立ち止まって、もしデートの時にそれを話のネタにするとしたら?という仮定で相手に話しているつもりでその出来事を頭の中で唱えるのです。
もちろん、小説みたいな書き言葉じゃなくて話し言葉で。
それを繰り返すことで言葉が出やすくなるのはもちろん、話のネタに対する【感度】も上がります。
つまり、普段無意識に過ごしていることでも、『こういうのも話したら面白いかも!』と気付けるようになり話のネタの幅が無限に広がります。
これはもともと言葉を出やすくするためのトレーニングですが、そのためにはネタを調達しなきゃいけないので、自ずとネタに対する感度が鋭くなるのは当然ですよね。
なのでこれは、一石二鳥なトレーニングなのでオススメです!
5W1Hをつける練習
次に、話が途中でしどろもどろになってしまう人に特にオススメしたいのが、話のネタになりそうな出来事を見つけてそれを相手に話す仮定で頭で思い浮かべる時、5W1Hをハッキリさせながら話を組み立てていきます。
- 「When:いつ」
- 「Where:どこで」
- 「Who:だれが」
- 「What:何を」
- 「Why:なぜ」
- 「How:どのように」
例えば、さっきの”階段でつまずいた”話題だったら、
そしたら、結構長い階段があってエレベータもエスカレータもなかったから仕方なしに(俺が)腹くくって上ったんだよ。
それであと5メートルぐらいだったっけなぁ、もうヘトヘトになったもんだから、(足を)つまずかせてコケそうになったんだ。。
その時周りにメチャクチャ人が居て、一斉に注目浴びたから恥ずかしかったわ(笑)
5W1Hになるところを強調しましたが、だいたいこんな感じでまとまるかと思います。
途中省いたところは()で書きましたが、さすがにそれは聞き手も分かってくれるかと。
こんな風に、5W1Hをハッキリさせれば相手にもその時の状況が伝わりやすくなるのは間違いありません。
また、5W1Hの各要素にわざわざ番号をつけたのにも意味があって、番号の小さい順に先に話していくと話の組み立てがしやすくなるからです。
「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」の4つは単語だけで説明できますが、「Why:なぜ」「How:どのように」の2つは割と詳しくなりがちですよね。
つまり、単語だけで簡単に伝えられる情報は早めに伝えておき、文で説明するところはじっくり話す。
これが基本形だと思っておいて良いでしょう。
「何もない」から「何か」を見つける
話題作りに苦労する理由としては、もしかするとこれが最も多いと言ってもいいくらいですかね。。
『今日、何してたの?』からの『何もしてなかったよ』パターン
本人にしてみれば本当に何もなかったのかも知れないけれど、せっかくの会話でそれをやってしまうとチーン…です。
それで、屁理屈かも知れないけれど、『何もしてなかった』てことは、
- 生きてもない
- 死んでもない
- 寝てもない
- 起きてもない
・・・
そんなの、有り得ないっしょ・・・
絶対何かはしてたはずですよね?
呼吸、睡眠、食事、排泄、歩行、買い物、マンガを読む、ゲーム・・・
せめてこれぐらいはしてると思いますが、その中で話題になりそうなことを探すのです。
例えば、もし仮に本当に一日中何もしてなくて家に居たとしましょう。
それでも、
- 隣の工事の音がメッチャうるさくてそれで起こされた
- 家の前を歩いてた犬の鳴き声が独特だった
- 真昼間から飲んだくれたオッサン連中が近くにたむろしてて迷惑だった
など、自分の周りにも目を向けてみると何か見つかるかも知れませんよ。
【ちょっと高度!】スパイスを混ぜよう!
さて、ここからはちょっと高度で、話を面白くするためのステップアップ作戦です!
それも、話に面白味を持たせるべく、スパイスを混ぜるというもの。
例えば、先ほどの”一日中何もしなかった”例でいくと、
ではなく、
という話し方ならどうでしょ??
ストレートに『一日中何もしなかった』と話すよりも、少しポジティブ目というか、何もしなかったことを少し面白くさせていますよね?
こういうのがスパイスになるんです。
ただ、スパイスを使いこなすには練習よりもリサーチが重要なんです。
リサーチのしかたとしては、TVのトーク番組やラジオのトークコーナーを聞いて『これ、使えそうかも!』と思ったものをストックして、ここぞというときにそれを出すのです。
【ちょっと高度!】相手を巻き込む!
最後に、これも高度技ですが、相手をあなたの話に巻き込んでいくことでより会話らしくするのです。
一番簡単なのは、『俺は今日○○してたんだけど、△△(相手)は?』と聞き返すことですが、それだと割とストレートめなので、より自然に相手を巻き込んでいきます。
具体的には、
これなら自然と相手を巻き込めていますよね。
人間って実は自分のことに一番関心があるので、自分のことが話題に挙がるとほぼ絶対気になります。
なので、相手を巻き込めばほぼ必ず反応があるので、それができればベストです!
まとめ
いかがでしたでしょうか??
まず、話題作りがニガテな原因の多くは、とにかく興味を惹こうと躍起になりすぎていることでした。
ゆえに、あなたの中で”却下”になった話題が多く、必然的に絞られてしまって残った話題が少ない…。
会話が上手い人も、しょっちゅう強く興味が惹かれる話題を振っているわけではなく、大半はその人の日常茶飯事をストーリー立てているだけにすぎません。
日常的なことを話題にできれば話題が尽きることがないので良いんですが、なにせ日常的なことだからいちいちそれを言葉にして話すことに慣れてない人にしてみれば難しいことが多い。
それならば、トレーニングで会話できるように仕立て上げるのです。
- その日常的な出来事を人に話すとしたら?という仮定で思い浮かべる
- 話の5W1Hをハッキリさせること
- 「何もない」日常から「何か」を見つける
という基本練習から、
- スパイスを混ぜる
- 相手を話に巻き込む
というチョット高度な技を織り交ぜれば、話題作りに困る事なんてなくなるでしょう。
ぜひ、今回の記事を参考に話題作りに慣れてみて頂きたいと思います。