発達障がいを持っていると、どうしても相手に健常者との隔たりを感じさせ、そのことが恋活や婚活でハンデになりやすく、それを少しでも解消したり発達障がい者に向く出会いの場を見つけて活動しましょう!という趣旨で、わたくし杉間馬男は本サイトを立ち上げました。
恋活や婚活を進める上でもハンデになりますが、もうひとつ、彼女ができた時その相手にいつ、どのタイミングで障がいがあることを告白するか?これから話をしようとしている方にしてみれば、相手にどんな反応をされるか心配で仕方ないと思います。
私も、きちんと理解させられるように説明できるだろうか?受け入れてくれるだろうか?
それはそれは心配で仕方ありませんでしたよ。。
そこで今回は、実際に発達障がい(自閉症スペクトラム)をカミングアウトした私の体験談をはじめ、彼女に伝える時の注意点をお伝えします。
今回は少しシビアな内容になります。
目を覆いたくなるようなこともお伝えしますが、将来にかかわる話ですので最後まで目を通して頂ければと思います。
妻へ発達障がいをカミングアウト~私の体験
・・・
妻へ打ち明けた?
彼女じゃなくて??
私が発達障がいの診断を受けたのは、結婚して2年後のことでした。
なので、付き合っている彼女に打ち明けたパターンではありませんが、基本的に気を付けるべきことなど、彼女だろうと妻だろうと同じで、2人の間で”あること”をやっておくことだったんです。
その話も後から出てきますので、お楽しみに!
当時はすでに2年も共に生活してきて、最初の頃こそ慣れないゆえのケンカもよくしました。
自分のこだわりが強く妻に譲れなかったり、一人で居たい時間が多かったり、父母がいつも一緒だった妻にとっては違和感あったと思います。
どちらかというと私がアツくなることのほうが多く、器の大きい妻は毎回『はいはい…』といった感じでした。
なんか、小型犬と大型犬みたいな(笑)
(出典:ビカム)
カミングアウトしたのはそんな感じの暮らしが2年続いた頃で、さすがにお互い慣れ切ってしまったのもあり、すっかり家族として受け入れた頃だったので、ダメージとしては少なかったのでしょう。
だけど、別にこれから先何も変わらないんでしょ?
付き合っていた期間まで含めたら当時でトータル3年ですから、私の変わり者ぶりなんか日常茶飯事として受け入れられていたので、わざわざ改めて説明しなくてもという感じでした。
実はこの、”お互いに慣れきった状態”というのが大事で、このあとに打ち明ける時の注意点などお話していきますが、そのほとんどがそれに集約されます。
それが、冒頭で話した”あること”の正体なんです。
だから、彼女に打ち明ける場合でも、自分の底を見せきって相手を慣れさせた時がベストということですね。
ただ、この診断名は妻にとっても初耳だったのでググって調べたらしいのですが、けっこうひどい書き方をされている文献が多かったそうです。
しかし、それでも妻の私に対する態度はそれまでと何も変わらず、今では私が発達障がい者だということを忘れているのではないかと思います。
ただ、初めて妻と知り合った時から明らかに接し方は変わっていて、私に譲歩してくれているということが伝わっています。
その最たるが感情面。
繰り返しますが、特に”怒”の感情の出どころが健常者と比べて差があって、それを妻は理解してくれています。
妻はSかMかで言えば、割とハッキリしたS。
言いたいことはズバズバ言うし、決断力もある。
それゆえ、あまりに言われるのでやっぱり男としてはプライドが傷ついてしまうわけなんです。
こういうことが日常的でした。
私もそうなのですが、変わり者は程度の差はあれどいつもどこかで劣等感を感じている場合が多く、そういうちょっとしたことでブチッ!と来ることがしばしばありました。
その度に剣幕に怒っていたので、今ではそういう怒りのスイッチに触れないように配慮してくれていて、妻も別段それを苦痛に感じているということもなさそうです。
今は子どもも授かって3人楽しい毎日を過ごしていますが、やはり子どもは言葉が通じない期間もあるわけで、そういうときはイライラしがちになりますが、それはお互い様なのでどちらか一方が冷静な時にフォローするような関係になれています。
発達障がいは、いつ・どんな時に彼女へ伝えるべきか?
絶対にしてはいけないこと
絶対NGなのは、最悪の結果相手とサヨナラするのが嫌でずっと伝えずにいることです。
きつい言葉ですが、もし相手が不理解者だったら結婚前にサヨナラするほうが賢明でしょう。
結婚後に別れるとなれば、お互いの戸籍に傷がついてしまいますから。
それまで付き合ってきた期間が長いほど、サヨナラするダメージは大きいと思います。
しかし、結婚となれば一生墓場まで寄り添うことになりますから、自分の事情は理解しておいてもらわなくてはなりませんよね。
今、苦しむか?将来ずっと苦しめられるか?
どちらを選ぶのが自分のためなのか、自ずと答えは出てくると思います。
その気持ちはよく分かります。
自分もアイドル級美女・サツキと付き合っていたときはかなり無理をしていたので、今の妻で良かったと思っています。
(参考:運営者情報)
打ち明けるときのTPO
それならいつ、どういうときにカミングアウトするか?ですが、まずタイミングは、
できるだけ早いほうがいい
です。
まぁ、当然の話ですよね。
時間が経つほど、気持ち的に言いづらくなります。
また、早く伝えることができれば、その後のことも早めに考えることができるので、言いやすいときに伝えておくのがいいですね。
次に場所選びについて。
これは分かりきっていることかもしれませんが、静かな場所がベスト、というか絶対条件です。
今後に影響するかもしれない話ですから、そういう環境を準備するのは基本のキですね。
最後に場面、つまりどういう時に伝えるのか?ですが、もちろん伝える相手が時間に余裕のある時になります。
家族の場合は四六時中生活を共にしているので、ゆっくり話せる時を待てばよいでしょう。
あとは、相手の受け入れ態勢が整っている時ですが、やはり相手の機嫌がいい時を狙ったほうが話を受け入れやすくするコツです。
つまり、TPOは、
ということですね。
彼女に発達障がいをカミングアウトするときの注意点・工夫
前もってある程度布石を打っておく
内容が内容だけに普通の人にしてみれば少し驚かせてしまう事もあるので、伝え方にも工夫があります。
さすがに何の脈絡もない場面でストレートに伝えても、相手は受け止めきれないでしょう。
まるで、いきなり冷水をぶっかけられたかのように。。。
そこで、徐々に自分の特性に慣れさせるためにある程度布石を打っておくわけですが、それは、
普段はできるだけ、自分がしたいように振る舞うこと
です。
具体的に数値化するなら、
自分がしたいこと8割:相手への譲歩2割
です。
もちろん、100%自分寄りはNGです。恋愛や結婚は相手ありきですから。
ただ、自分の素が隠れてしまうぐらいカッコつけていると、後々打ち明けにくくなります。
特に、喜怒哀楽の感情は正直に出したほうが良いと思います。
私の場合は結婚前から無意識ながらそれが出来ていたので、結婚後にさほど違和感を感じませんでした。
笑いたいから笑う。怒りたいから怒る。
発達障がい者の中には、この喜怒哀楽を感じるポイントがズレている人もいて、私も特に”怒”の感情が出る場面が健常者には理解しがたいそうです。
私もいつも、相手を驚かせたり、『なんで怒る必要があるの?』と不思議がられたりしていました。
初めて”怒”の感情を出すときって、勇気が要りますよね。
私の場合、不平・不満を言うことから始め、そこからだんだんエスカレートさせていきました。
相手との関係が深くなるにつれて、だんだん怒り方も強くしていくというように。
怒ってどんな反応をされるのか怖いかと思いますが、そこを無理に押し殺して相手の顔色を伺ってばかりいると、だんだん自分がしんどくなってメンタル不調をきたしてしまう原因にもなりかねません。
体験談で話した通り、はじめのうちは相手も戸惑うかも知れませんが、だんだん慣れていきます。
慣れてきた頃合いに発達障がいを打ち明ければ、相手も『だからあんなところで怒ってたんだ』と、ガッテンすることもあって話も分かってくれやすくなります。
結婚前は同棲がオススメ
彼女との交際も進んでいき、やがて二人の間に”結婚”という文字が現れたら、同棲することをオススメします。
これはどこの恋愛文献でも言っていることで、同棲とは結婚のお試し期間なわけです。
日帰りデートだと時間が限られているので、お互いにその時間だけ演じようと思えばいくらでも演じられます。
そういう意味では、同棲していても1か月くらいならあまり意味はないでしょう。
ズバリ最低でも3か月!
それで十分とは言えませんが、少なくとも3か月は一緒に暮らしたほうが良いでしょう。
とある調査によると、同棲~結婚までの平均期間は1年強です。
(出典:イエブラ)
なので、3か月って字面だと短い期間のように感じますが、季節が1つ進むぐらいの期間ですからけっこう長いですよ。
最低でもそれだけ一緒に暮らしていると、キャラを演じるのに疲れを感じ、お互いの本性が出てきます。
お互いの本性を、お互いが受け入れられるか?
本性を受け入れてもらえると、もうあなたの”底”を見せたようなものですから、たとえ発達障がいを打ち明けてもあまり驚かれないと思います。
別れさせないように仕向けない
これも割とやりがちなんですが、話をした後に相手が別れ話をしてくるのを封じ込めてしまうということです。
これだと逆効果、というか相手に大きなストレスを与えてしまいかねません。
気持ちはよ~く分かりますが、相手がストレスを感じてしまうことになると、その後絶対に関係がギクシャクしてしまいます。
そうなったら、それが原因で別れてしまうことになりますよね。。
なので、
君にどんなことを言われようと、俺は平気だよ!
ぐらいの気持ちで臨んだほうが、彼女にとってストレスにならずに済みます。
万一のための心の準備はしておく
どんなに工夫を凝らしても、相手からひどいことを言われたり、全く理解しようとする姿勢がみられなかったりということもあり得ます。
辛辣ですが、どれだけ説明しても理解してもらえないなら、その人とは離れたほうが良いでしょう。
過去と他人は変えられない
誰かの名言をそのまま持ってきましたが、これは本当にその通りで他人が『○○だ!』と言ったら、それをあなたがねじ曲げることはできません。
恋人同士が破局する理由なんて山ほどあるわけだし、かりに発達障がいを打ち明けたことが原因だったとしても、それはその理由のひとつにしかすぎないわけです。
もしかしたら、別の理由で破局していたかも知れませんし、先のことなんて誰にも分かりません。
また、繰り返しますが、いつまでも打ち明けずに黙っていてそのまま結婚し、あなたのほうにストレスが溜まってしまってメンタル不調をきたし、
- 仕事を失った…
- 収入がなくなった…
- 妻に愛想尽かされた…
となってしまうのは不幸中の不幸です。。
発達障がいを打ち明けて彼女は去って行ったけど、仕事や趣味は残っているし、傷心の回復期間を過ぎればまた元の元気なあなたに戻れるわけです。
まとめ
発達障がいを打ち明けて、何か不利益が起こらないか・・・
そんな心配を抱えている人へ向けて、私の体験談とともに伝える際の注意点やTPOなどについてもあわせてお話してきました。
- 普段から発達障がいの特性を小出しにして布石を打つ
- 結婚を意識しているのなら、できれば同棲する
- 別れさせないように仕向けない
- 万一の時の心の準備
でした。
お伝えした方法は、可能な限り相手に受け入れてもらいやすくする手法と、万一ダメでも自分にも相手にもダメージを少なくするものです。
別の記事でも話しているように、人間関係はメリットの共有で成り立っているものです。
それは、相手が家族だろうと同じです。
悲しいかな、全ての女性が発達障がいに対して理解がある人ばかりではなく、打ち明けた時点でメリットが相殺されるように感じる人も居なくはないですから、身を守るためにも万一のことは想定しておいた方が良いでしょう。