あのノウハウすごいね。
あれでもう子供の寝かしつけは余裕だね!
でも、この前話したのはあくまで赤ちゃんが相手だった場合なんだよ。
子供の年齢が上がっていくと、赤ちゃんのようにはいかなくなるからね。
同じ我が子でしょ?
それで、そういう年齢の子供にはそれに応じた寝かしつけのやり方があるから、今回はその話をするよ。
赤ちゃんと幼児は違う!
赤ちゃん、乳児、幼児、園児…
社会上の子供の呼び方は様々ですが、だいたいは年齢によって変わるものです。
なので、私がそれらの言葉を使う場合、
- 赤ちゃん:1歳の誕生日まで
- 幼児:1~4歳程度
で区切っていますので、その前提で話を進めていきます。
それで、赤ちゃんは環境さえ整えば寝てくれますから、いかに寝やすくしてあげられるかが勝負でした。
しかし、幼児は自我がある分それだけでは足りません。
そしてそれは、年齢が上がるにつれて子供自身の気持ちが先行するので、親の『寝なさい!』が届きにくくなってきます。
親にとっては厄介ですが、私が思うに寝る前の消化不良があると幼児期の子供はなかなか寝られないのではないかと思っています。
子供がその日にやりたかったこと。
それは子供一人ひとりで違うもの。
幼児期に芽生える自我によっても変わってきます。
なので、子供にとってその日の完全燃焼を遂げさせてあげることがポイントだと考えます。
私の育児経験上、そのことが幼児の寝かしつけには欠かせないでしょう。
その話は後ほど出てくるので、このまま読み進めてみてください。
寝る時間も考慮すべし!
子供の寝かしつけをする上で、赤ちゃんの頃よりも気を遣うこと。
その一つが、寝る時間です。
赤ちゃんとは違って、幼児期の子供は周りから色んな刺激を受け、その刺激への反応のしかたは子供によりけりです。
さらに体力も子供によって違いますから、寝る時間は○時だ!と一概に言うことはできません。
さらに加えて、同じ我が子でもその日の活動内容や昼寝の有無によって夜寝る時間が左右されます。
結局、寝室へ行く直前の疲れ具合は子供の様子を見て判断しますが、杉間家なら午後3時以降に30分以上昼寝したらいつもの時間には寝てくれないことが多く、その場合は寝る時間を繰り下げています。
なので、その日子供にどんなイベントがあったか?昼寝はしたか?等を総合的に考えて、いつもの時間に寝られるかどうかを判断します。
とはいえ、父親は仕事に出ている場合が多く、一日を通した子供の様子は把握しきれないですよね。
そこはやはり、夫婦間のコミュニケーションを取る意味でも、その日一日何があったのか奥さんの話を聞くことが大切です。
さなくば、寝室へ行って寝かしつけようとしたけれど、いつまで経っても寝落ちしないなんてことになりかねず、くたびれ儲けになってしまいます。
具体的な寝かしつけの方法
これまでの話を念頭に置いて、いよいよ具体的な幼児の寝かしつけをする方法をステップごとに説明していきます!
環境整備
最初に、子供にとって寝るのに最適な環境を整えてあげます。
それは赤ちゃんの時も同じだけれど、改めて説明するなら次のことに気を付けたいですね。
・部屋の明るさ
・温湿度
・枕の有無、高さ
・布団の硬さ
杉間家では、子供が先に寝てその後私たちが寝る順番で、私たちが寝る頃には寝室を真っ暗にします。
しかし、子供を寝かしつける時に部屋を暗くすると、子供は不安になるようで泣き出してしまいます。
しかし、別の子は部屋が少しでも明るいと途端に寝られなくなるという話も聞くので、あなたのお子さんに適した環境はどんな風か、考えてあげることが大切です。
寝る前の”儀式”
寝かしつけが上手い人は、ほぼ必ずこの”儀式”をやっています。
そしてこの儀式こそがその日の完全燃焼の手助けをしてくれます。
その代表例が、絵本を読み聞かせることですね。
読み聞かせの途中で子供が満足して寝落ちする。
というシーンはマンガとかでもよく出てきます。
ただ、杉間家では本の読み聞かせではなく、変なモノマネなどをして思い切り笑い合うことをやっています。
うちの子はとにかく楽しいことが好きで、私がモノマネしていると、必ず完コピしようとしてくるほどです。
妻はその様子を見て(聞いて)、『逆に興奮して寝れなくなるんじゃないの?』と訊いてくるんですが、それで寝付かないなんてことはありません。
おそらく、子供にとっては寝室で笑い転げたら、
と、心置きがなくなってスッと寝られるんだと考えています。
もう寝ることを確認し合う
そして、子供もいい感じに疲れてきたら、いよいよ寝てもらいます。
杉間家では一日の最後の儀式として、
と告げて、息子の頬をプニッとひと突きして背を向けています。
そしてその後は絶対に相手にせず、子供が何を言ってきても無視。
最後の儀式以後は心を鬼にしています。
初めこそ後ろ髪が引かれる思いでしたが、今やこの儀式がお互いにとっての区切りになり、その後5分もすれば大概は寝落ちしてくれます。
そんな具合に、もう寝る時間だということを共通認識させることも取り入れると、寝かしつけは上手くいきやすくなります。
ノウハウよりも大事なこと!
赤ちゃんの寝かしつけと同じく、先ほど説明したノウハウ的なことよりも大事なことがあって、それが、
子供との信頼関係
なんです。
幼少期、保育園に通っていた人は園でお昼寝タイムがありませんでしたか?
私の保育園時代もそれがあって、入園後かなり長い期間安心して寝ることができずに泣いていた日もありました。
なんでそうなったのかは言うまでもなく、親以外の大人に身を預けることができなかったからでした。
当時は、私以外にも昼寝になると泣き出す園児が多かったのを覚えています。
しかし、数ヶ月もすると慣れてきてぐっすり寝すぎて夢を見たり、私なんかはおねしょしたぐらい(笑)
大人になった今、当時のことを思い返すとあれはああなるべくしてなってたんだと思います。
その肝となるのが、先生や他園児との信頼関係といって間違いないでしょう。
寝ることはあらゆる動物にとって最も無防備になる行為ですから、そばにいる人が信頼できる人じゃなきゃ安心して目を閉じることはできません。
そして、子供にとって最も身を預けられる存在は母親です。
残念ながら、父親は良くても2番手です。
そりゃあ、産まれてからずっと母親と一緒だったわけですから、どうやっても母親には敵いません。
しかし、だからといって父親には子供と信頼関係が築けないか?というとそうではないので、しっかりナンバー2の座をキープして欲しいと思いますが、そのためにはやはり普段どれだけ子供と関わっているかに左右されます。
【産みの親より育ての親】
とも言われるように、タネだけ提供してあとは母親にヨロシク!な態度では子供も心を開いてくれません。
私は幸いにもその辺りの話は理解していたので、子供が産まれる前から、
だけど、子供にとってのナンバー2はこの俺だ!
という考えを持っていました。
なので、首が据わる前からミルクやりやオムツ交換など出来るところから参加し、腰が据わって安心して遊べるようになると、母親から離して私と2人だけの時間を作るようにしていました。
産まれたときから積極的に参加しなきゃだったんだね…
もちろん、そういう関わりは早いうちからのほうが良いけれど、寝かしつけが必要な年齢だったら今からでも遅くありません。
積極的に子供と関わる時間を作るのはもちろんのこと、子供のほうから『遊んで!』などと言って近づいてきたら、余程のことがない限り相手してあげましょう。
そんな時に、『今、忙しいから。』と拒んでしまうと、子供にとって【心を開けない大人】になってしまいます。
そして、父親のあなたに近づいてくることもなくなってしまいます。
と、寝かしつけとは関係ない話になりましたが、信頼関係が深くなるほど子供は安心してあなたの前で目を閉じることができる。
そのことは忘れないでいて欲しいと思います。
馬男のここだけ押さえて!
子供の寝かしつけ問題。
子供は日々成長するので、寝かしつけのやり方もそれに応じて変えてやらないといけない。
赤ちゃんの頃に上手くいった方法でも、幼児に成長した子供には通用しなくなります。
その大きな違いが、その日の完全燃焼を遂げさせることでした。
その上で、幼児を寝かしつける方法は、
- 環境整備
- 寝る前の儀式
- 今日は終わりだと確認し合う
というのが一連のノウハウ。
そして、ノウハウよりも大切なのが子供との信頼関係。
『この人の前では安心して目を瞑れる』
と感じさせられるための土台となるもので、母親である妻には敵わないまでも、あなたには子供にとってナンバー2な存在であり続けて欲しいともお伝えしました。
そのためには、日頃から積極的に子供と関わる機会を持つことはさることながら、子供が関わって欲しいアピールをしてきたときは極力子供ファーストで対応してあげる。
その繰り返しで信頼関係が築けていくものです。
そうすることで、より寝かしつけのノウハウが活きてくるものなんです。