- 今の仕事がどうも合っていない
- 一生懸命やっているつもりだけど、いつも叱られる
- 自分の能力を買ってくれる仕事って何だろう?
画面の前のあなたは、おそらくこういう気持ちでここに来られたのだと思います。
正社員でもバイトでも、その仕事があなたに合ってなければ、いくら給料が良くても長く続けていくのが苦痛になってしまいますよね。
何かとデメリットが多いように思われている変わり者ですが、ひとたび能力が開花すれば、プロ顔負けの実力を出してしまうことだってあるんです!
まさしく、覚醒ですね!
要するに、それを仕事に使ってしまえばいい
というのが、この記事でお伝えすることです。
私もバイト・正社員を経て、自分の能力が発揮できる業種・職種が何かをハッキリ説明できますし、向いている職業だったら、これだけ変わっている自分でもガンガン求められるんだということを経験で知っています。
この記事を読み終える頃には、あなたにとっての適職のイメージが明確になり、合わない仕事に悩まされることはなくなるでしょう。
変わり者の強みとは?
あなたに合った適職を探すことは、あなたの強み・誰にも負けないことを知ることから始まります。
ここでは、隠キャ・アスペ・コミュ障といわれる変わり者たちの強みについて、自分や知り合いの体験やネットの声から特に多かったものをピックアップしましたので、一緒に見つけていきましょう!
集中力
私と同じようにアスペルガー持ちの人にとっては、興味のあることには恐ろしいぐらいの集中力を魅せつけることがあります。
スポーツ選手なんかでも、超集中状態といって”ゾーンに入る”とか言ったりしますよね。
(出典:ライフハッカー)
ことアスペルガーの人って、この”ゾーンに入る”経験が普段から起きているんです。
私の場合でも、
- ひとたび部屋の掃除をして1か所キレイにしたら他の所もどんどん気になって何時間も止まらなかったり
- 眉毛を抜いてその毛根を眺めるのに1時間以上も集中していたり…(参考)
- 大量にあるスマホの不要データを片づけていたら1日で終わったり
などなど、はたから見たらドン引きされるようなことでも、時間を忘れるぐらい集中してしまうんですね。
なので、子どもの頃は親から『ごはん!』と言われてもなかなか気付けず、よく怒られていました(笑)
すごい能力だと思いませんか?
これはアスペルガーに限った話ではなく、普通の人と変わったところがある人には割とありがちな特徴だと言われています。
上から求められていることを、無心に続けることができるわけです。
だから、どんどん求められることになる。
こういうのが見つかれば、会社とwin-winになれますよね!
効率力
変わり者には友達が少ない、あるいはほとんど居ない場合が多いですよね(キリッ!
運営者情報でも説明しましたが、私も、私の古くからの友人のADHDの男も、お互い以外ほとんど友達と呼べる人がいないんです。
だけど、私の経験上、友達が(ほとんど)いないのは悪いことばかりではないんです。
それがかえってメリットになることも多く、そのひとつが”効率力”というわけです。
ここでまた私の話ですが、会社でもどこででも別に誰かと話すこともないので、会社内でプライベートの話ができるほど仲良くしている人はほぼナシ。
多くの同僚が適度に雑談をしているなか、自分の会話は必要最小限。
もっぱら、仕事の話だけ。
あくまで個人的なイメージですが、だいたい雑談って1回5分前後ですよね。(合ってますかね??)
就業時間は8時間のところが多いですから、5分の雑談が2~3回なら問題ないように思いますが、5分あれば関係者に出す連絡書ぐらいなら1枚作れます。
『それだけかよ!』
と思うかも知れませんが、
- 1日に5分の雑談を2回すれば10分
- それが1週間(月~金)続けば50分
- 1か月続けば3時間20分
まさにチリも積もれば山となるで、
雑談をしないだけでそれだけの時間を仕事に使えて残業も減り、仕事帰りにデートの時間も増えます。
そして、その5分が納期に間に合うか否かを決めてしまうことだってあります。
例えば、さっき出てきた”関係者への連絡”なんかはモロです。
5分使って関係者に連絡をすることで仕事をパスし、連絡を受けた相手は仕事を進められますが、それが遅れると自分が連絡した時にはすでに相手が手いっぱいになってて仕事を受けられる状況でなくなっていることだって有り得るんです。
そうなると、単に連絡が遅れた時間分だけのロスでは済まされず、結果納期に遅れてしまった・・・てことにもなりかねません。
自慢になりますが、私はこれまで自分の仕事で納期トラブルを起こしたことはほとんどありません。
それも、仲の良い人が会社内にいないことが勝因になっているのではないかと思います。
余談ですが、実は変わり者かそうでないかに関係なく、3割の人は友達がいないと思っているそうです。
(出典:しらべえ)
まぁ、友達ってそもそもどういう人のことを”友達”と呼ぶのかもハッキリしたものなんてないですが、結局言いたかったのは、
いない人ならではの強みって絶対にあるから!
ということです。
継続力
何かをやり始めたはいいけど、すぐに飽きてそっぽ向く人いますよね。
だけど私の経験上、変わっている人って、いったん興味を持ちだすとそこからなかなか離れない人が多いんです。
反復動作が好きというか、これはれっきとした発達障がい者の特徴のひとつであって、常同行動とかいったりします。
(出典:図解よくわかる自閉症)
思い返せば、私も自転車のペダルを手で逆回しにしてチェーンとギアがかみ合う様子をずーっと見ていました。
何十分も飽きずに見ていられたのを覚えています。
きっと、健常者に負けないチカラが出せるのではないでしょうか。
- 集中力
- 高効率
- 継続力
他にもたくさん飛びぬけたチカラが隠されていると思うので、あなたが『これなら誰にも負けない!』というものを見つけてみると、新しい自分を発掘できるかも知れません。
変わり者が活躍しやすい職業とそうでないもの
さて、我々変わり者にはどんな仕事が向いていて、逆にどんな仕事は避けたほうがいいのか・・・
先ほど見てきた強みと照らし合わせながら見てみることにしましょう。
変わり者が活躍しやすい職業
職人
バッチリ集中力、継続力がモノをいう職業ですね。
職人は変わり者が多いぞー(๑˃̵ᴗ˂̵)
— クロガネブラザーズ【長兄/クロガネ】 (@Kurogane0909) December 25, 2017
言葉は悪いですが、職人の人ってちょっとぶっきらぼうで話しづらい印象がありますよね。
ただ実際、お客さんとペチャクチャしゃべっている印象って、あまりないですよね。
その代わり、仕事に打ち込めばピカイチです。
四六時中、作品などとだけ向き合っていれば収入がある。
人とのかかわりがニガテな人にはおあつらえでしょう。
単純作業系
学生時代のバイトは、某ファーストフード店と郵便局の内勤を掛け持ちしていました。
ファーストフードのほうはバリバリチームプレーで動くことが求められていたんです。
始めた当時は高1。
と思って始めたんですが、チームプレーが苦手な私は2年ほど経ってもいつも注意され、先輩の1人からは
と面と向かって言われたぐらいでした。
しかし、郵便局の内勤はひたすら年賀状の仕分けをする単純作業で、そこでは持ち前の集中力・継続力を活かして、数日仕事をしただけで一目置かれていました。
郵便局の内勤は年末年始だけで、2年目に再び始めた時は担当の地域が変わってしまって、前の担当地域の社員さんが、
てか、なんでウチ(の担当地域)に来ないんだよ・・・
やっぱり向いてたら求められるんですね!
今思えば、あの仕事はかなり自分におあつらえだったように思います。
警備員
これは自分でも知り合いでも実際に警備員をしたことがある人はいないのですが、一般的に警備員の仕事は我々に向いていると言われています。
これも警備員に対して失礼なんですが、少なくとも私が見てきた警備員は愛想のいい人は少ないです。
淡々と仕事をこなしている感じで、近所の人と談笑している人が少ない印象ですね。
ただ、警備員ですから周りの安全のために交通整理などをしなければいけません。
人と話していて目を離して事故などが起きてしまうとダメですから、むしろ人と話したくないという人向けの仕事だと思います。
運転手
タクシー、バス、電車の運転なども機械の操作ですから、基本的には人と話す必要の少ない職業なので、コミュ障の人でも苦にならなそうですね。
私の父親も一匹狼タイプの人間ですが、タクシー運転手だけは長く続けてこられたので合っていたんだと思います。
そして、特にトラックドライバーの場合、長時間運転するので集中力がハンパなく必要です。
集中力といえば・・・
我々の強みでしたよね。
WEBライター、デザイナー
少しイマドキぽい職業ですね。
いま私がこうしてWEB上で発信しているようなことを職業にしている人たちのことです。
作ったWEBページを見るのは人間ですが、WEBページを作る段階ではPCが相手ですから、仕事中はお客さんのペースに合わせる必要がなく、コミュニケーションが煩わしい人には合っているでしょう。
芸術関連
とても広い意味ですが、
- アーティスト
- 役者
- ミュージシャン
などです。
有名なのが、アーティストの米津玄師さん。
彼はMCなどでほとんど喋ることがなく、いろんな精神系の病気のウワサも立っていますが、音楽的才能がバツグンでガンガンヒットを出していますよね。
変わり者には独特の感性があり、それを上手く活かせれば、これまでにない芸術作品を生み出せる可能性を秘めています。
変わり者が苦戦しやすい職業
全てにおいて満遍ない能力を持つ健常者に対して、変わり者の多くは得意/苦手がかなりハッキリしています。
なので、苦手なことはとことん苦手。。
その最たるは
- 協調性
- コミュニケーション力
- 柔軟性
だと思うんです。
変わり者も十人十色なので一概には言えませんが、多くの方はその辺りがウィークポイントなので、そういう能力が必要な職業についてみていきましょう。
営業
営業マンって話をするのも聞くのも上手いイメージですよね。
営業の仕事はそれが命で、お客さんと打ち解ける会話ができるから信頼を得られて数字が上がるんですよね。
私の父親も、私が物心つく前は布団屋のセールスマンをしていましたが、わずか3ヶ月で辞めました。
そのことを母親は厳しく言ってましたが、前に出てきたとおり父親は一匹狼で人と話すことをあまり好まなかったため、間違いなく向いていない職種だったのです。
企画
新商品や戦略を考えたりするのが企画の仕事で、一見、人との関わりはそんなに濃くないイメージですが、新商品を企画することはお客さんのニーズを拾うことなので、そこでコミュニケーションが発生します。
何よりややこしいのが、お客さんの希望を100%聞くことがいつでも○というわけではなく、色んな関係者のメリット/デメリットを考えないといけませんから、広い視野も必要なんですね。
私もそうなのですが、集中力の強い人は特定の1つに100%の力を注いでしまって、広く目配せすることが難しい場合が多いんです。
集中力と広い視野はトレードオフなので、努力だけでどうこうできる問題でもないでしょう。
サービス業
直接お客さんに対して何かを提供するサービス業も、我々には向きません。
というのも、仕事の進み具合はほぼすべてがお客さんペースだからです。
特に発達障がい者は自分のペースを崩されることを極端に嫌うことが多いため、お客さんのペースで仕事を進めるとなれば超膨大なストレスがかかってしまうことになります。
教員、インストラクター
健常者でもストレスが多いと言われる教員、インストラクター。
凄惨な現場の話を聞いているだけでもその苦労が伝わってきます。。
得意科目を教えられる能力的には問題ないと思いますが、相手は子供。
特に、中学生・高校生ともなれば悪ガキどもに振り回されることだってあり得るし、それをヘタに注意したりすればモンペの親たちが怒鳴り込みにくる可能性だってあります。
学校でも塾でも1クラス20~30人ぐらいいますが、出来る限り一人ひとりのケアも手厚くしないといけません。
やはり、自分以外の人間にペースを持っていかれやすい仕事は、避けておいた方が無難でしょう。
美容師
最後に美容師。
この職業もどちらかというと芸術系ぽくて我々に向いてそうなんですが、最大の難点があるんです。
お客さんとの会話
です。
美容室は内容にもよりますが、平均だいたい1時間ぐらい。
その間、お客さんを退屈させないように世間話をするのが一般的ですよね。
私も何軒か利用したことがありますが、どのスタイリストにも無口な人はいませんでした。
世間話でほぐすことができたらお客さんと仲良くなれて、次回も指名してくれるキッカケになりますが、我々はそこがニガテなんです・・・
淡々と髪の毛を整えているだけだったら『無愛想なスタイリストだ』と思われて指名がなくなり、そのうち店から追い出されてしまうことになるでしょう。
仕事は辞められない…今の会社に残ると決めたあなたへ
とはいっても、今は今で生活もあるし、自分に向く職種が分かったところですぐには変われない場合が多いですよね。
それならば、今居る会社でできるかぎりチカラを出して、ストレスフリーで過ごせる方法を考えたいところです。
今仕事がある人は、何かの縁があってそこに就いたわけですよね。
特に、5年以上同じ会社に勤めている場合、あなたも気付けていない職場での拠り所や、知らず知らず出していたチカラがあるはずです。
運営者情報でも話した、かつての私の会社の同期・タダヒコは激務ののちに3年もせずに去って行きました。
彼のように心底『大変!』『やめたい!』と思っていたら、もうとっくにその会社にはいないはず。
しかし、会社に残っているということは何かあるはずだと思います。
その何かとは、あなたにとってのメリット。
私の場合、会社を辞められなかった理由は、
- 生活という人質があったこと
- 今辞めたところで、次の職が見つかる保証もないし、収入も落ちてしまうことも考えられる
- 大卒⇒大企業に入ったプライド
でした。
仕事の内容は楽しいですが、そこはやはり大企業だからチームプレーが基本です。
仕事は合ってても、スタイルが合っていない。
私は単なる変わり者ではなくれっきとした”障がい”なので、スタイルが合っていないのはホントきつかったです。
特に新入社員、若手時代は裁量範囲が少ないですから、仕事が先輩社員ペースでした。
それだけならまだしも、飲み会とか仕事以外のイベントにも半強制参加という社風がいちばん自分に合っていませんでした。
ただ、
【石の上にも三年】
という言葉もあるように、中堅以上になるまではひたすら耐え抜こうと頑張りました。
私の場合、だいたい3~5年くらい我慢すれば、その会社(部署)の中でペースがつかめてきました。
飲み会は相変わらず強制参加というスタイルは変わりませんが、そこは持ち前の強情さで、
- 一次会だけ参加して、おあいそが終わるや否やスタートダッシュで逃げる
- そのために、出口に近い席を確保する
など、被害(?)を最小限にとどめる工夫を考えていました。
そういうのを続けたら、
『コイツは(イベントに)来ないキャラなんだな。』
という風に、部署の中での”キャラ付け”が出来たのです。
やがて部署内で中堅以上の地位になって部署内の平均年齢を超えてくると、自分の主張が通りやすくなりました。
周りが先輩ばかりだと、一度飲み会に来なかっただけで追及されたりしていましたが、後輩のほうが人数的に多くなるとそういうのもパタンとなくなったため、堂々と
と言うことが出来たのです。
そんな感じで、飲み会等イベントからはフェードアウトして、やがて参加率0%キャラを確立しました(笑)
そんな風に割とわがままも言いやすくなった、というのが私にとってのメリットのひとつなんです。
そして、実際に仕事をするうえでも、自分では後輩・部下の面倒見が悪く無愛想だと思っていましたが、専門的知識・ノウハウのことを相談されると知らず知らず喜んで応えていたんです。
そこでスイッチが入るんです!
自分のペースを崩されるのはイヤだけど、自分の知識や行動が『役に立った』と思ってもらうモチベーションのほうが強かったから。
運営者情報で話したように、キチンとした役職を与えられてしまうとプレッシャーになるんですが、こういうちょっとした相談に対するアドバイスだったら相手の力になれていたんだと気付いたんです。
そんな感じで、あなたの『そういえば・・・』というものを見つけてみると、今の会社での拠り所を再発見できるかも知れません。
自分も知らない長所に気付いた時、今までに感じたことのない自信があふれてきます!
私は、それを会社生活で見つけることができました。
ニガテだと思っていることでも何とか工夫して続け、その中で新たな自分の強みを発見できる可能性があるというのも、私にとっての立派なメリットなんです。
そのように、あなたにも気付けていないメリットがあるのではないでしょうか?
そのメリットを感じることができれば、ストレスも減って今よりも楽しく仕事ができるようになると思います。
まとめ
【職探しの極み】変わり者に適した職業と苦手な仕事を知って才能開花!
と題して、変わり者の強みと適職、苦戦しやすい仕事の内容を詳しくお伝えしてきました。
変わり者は一匹狼なことが多いため、他人にペースを持っていかれることに強いストレスを感じやすいですが、言いかえれば他人の力を借りることも少ないので、一人で継続して集中的にやれる仕事が向きやすいです。
一方で、他人との関わりを重んじる職種はあまり向かないかも知れません。
一口に”変わり者”といっても十人十色ですから、ここでお伝えしたことをベースにあなたなりに考えてみると良いでしょう。
ただ、多くの人は生活が人質になって簡単に会社を辞められないでしょう。
しかし、本当に辞めたいと思っている人ならもう会社にいないはず。
それでも残っているということは、何かメリットがあるはずなので、それに気付くことが大事だと思います。
それを言葉で説明できるようになれば、今の会社生活も『まんざらでもないかも』と思えてくるでしょう。